英国の高級車メーカー、ジャガー・ランドローバーは8月上旬、タカタ製のエアバッグに不具合があるとして、米国でリコール(回収・無償修理)を行うと発表した。
今回のリコールは、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)の要請を受けて行うもの。米国の顧客に対して、ディーラーへの入庫を促す案内の配信を開始している。
このリコールは、タカタ製のエアバッグインフレータの不具合が原因。インフレータの中にある火薬(硝酸アンモニウム)が、湿気のある状態で長期間の温度変化にさらされると劣化。事故の際、異常破裂するリスクが高まることが分かったために実施する。
リコールに該当するのは、ジャガーブランドが2009-2011年モデルの『XF』。ランドローバーブランドが2007‐2011年モデルの『レンジローバー』。
ジャガー・ランドローバーは対象車10万8000台のうち、まずはおよそ5万4000台をリコールする計画。同社は、「現行モデルイヤー車は、このリコールに該当しない」と説明している。