世界最大級のオーディオメーカー、ハーマン・インターナショナルがとらえる先進運転支援システムは、どんな世界か…。同社日本法人の名古屋オフィスで5月下旬、その一端を垣間見た。キーワードは、スケーラブル(scalable)とOTA(Over The Air)アップデートだ。
ニューヨークモーターショー16で披露されたハーマンのスケーラブルなインフォテイメントやSoC(System on a Chip)による車載オーディオソリューションは、いずれも同社の新たなコンセプト=LIVS(Life-Enhancing Intelligent Vehicle Solution)にそったプランで、車載コンピュータとクラウドを統合したエンドツーエンドシステムのひとつ。
スマートフォンの自動更新と同じように、クルマの神経や脳となる情報システムを最新の状態にリアルタイム更新するOTA(Over The Air)アップデートも同社の売りのひとつ。Bluetooth、Wi-Fi、LTEなどを介し、同社「5+1 マルチレイヤーセキュリティ」で、クルマを走らせながらアップデート。「メカニックやディーラーにクルマを預けることなく、常にデータを自動更新させることが求められている。自動運転に向けた最重要課題のひとつ」と同社は伝えていた。
《レスポンス編集部》