HARMAN、デジタル変革事業をWiproに売却完了…自動車とライフスタイル事業に注力

ハーマン(HARMAN)のロゴ
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ハーマン(HARMAN)は、デジタル変革ソリューション(DTS)事業部門のウィプロ(Wipro)への売却が正式に完了したと発表した。必要な規制当局の承認をすべて取得し、取引が成立した。

この売却により、ハーマンは自動車とライフスタイルというコア事業の強化に戦略的に注力する。同時に、DTS部門の従業員と顧客に対しては継続性と機会を確保するとしている。

ハーマンの最高戦略責任者であるキャロリン・ライヒャート氏は「このマイルストーンは、ポートフォリオ管理に対する規律あるアプローチと、長期的成長へのコミットメントを反映している」と述べた。

さらに、「DTS部門の同僚たちの貢献に感謝しており、ウィプロの一部として事業が繁栄し続けることを確信している」とコメントした。

移行完了により、DTS部門は今後ウィプロのエンジニアリング・グローバル・ビジネスラインの一部として運営される。この買収の一環として、ウィプロはハーマンおよびサムスンと複数年にわたる戦略的契約を締結する。これにより関係がさらに深まり、共同成長と変革のための新たな道が開かれる。

ハーマンは今後も、自動車メーカー、消費者、世界中の企業に有意義なイノベーションを提供する先進的な自動車技術、オーディオ技術、コネクテッド技術への投資を継続する。

ハーマンは、ライフスタイルオーディオと自動車技術の世界的リーダー。JBL、ハーマンカードン、AKG、バウワース&ウィルキンス、デノン、マランツなどの象徴的なオーディオブランドを擁し、世界中の消費者やオーディオビジュアル専門家にプレミアムサウンドを提供している。

世界で5000万台以上の車両がハーマンの技術を採用し、より安全でスマート、直感的な車内体験を実現している。ハーマンはサムスン電子の完全子会社で、世界中に約2万6000人の従業員を擁している。

《森脇稔》

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