三菱自動車工業は5月24日までに、資本提携する日産自動車から開発部門のトップとして山下光彦元副社長(63)を迎え入れる人事を固めた。6月24日に開く株主総会後の取締役会で就任の運びとなる。
三菱自は燃費データの改ざんを受け、開発部門の組織風土の刷新が急務となっており、日産が提示した役員派遣候補から山下氏の起用を固めた。
山下氏は2005年から14年まで副社長として日産の開発部門の指揮を執り、電気自動車(EV)の開発や、新しい設計思想である「コモン・モジュール・アーキテクチャー(CMF)」の確立などを推進した。現在は日産の上級技術顧問を務めている。