ダカールラリー2016は1月16日、最終行程のヴィラ・カルロス・パス~ロザリオ間で180kmの競技が行われ、ケビン・ベナバイズがホンダ勢トップの総合4位を獲得した。
最終日ステージ13は、例年どおり下位からスタートするリバースグリッド方式。ラリーを戦い抜いたビクトリーランという趣向でもあり、沿道のファンに挨拶をしながら走る参加者も多く、お祭りムードとなった。しかし、総合4位につけるベナバイズは、5位のエルダー・ロドリゲス(ヤマハ)とタイム差わずか1秒で最終日を迎えていた。
ロドリゲスは80番手、ベナバイズは81番手からスタート。ステージの途中にあるウエイポイント1の段階で、ベナバイズが38分56秒、ロドリゲスが38分58秒と、2秒差でベナバイズが先行した。続くウエイポイント2ではロドリゲスが1時間14分49秒に対しベナバイズは1時間14分52秒で、今度はロドリゲスが3秒のリードという一歩も譲らない激しい展開。しかし後半、ハイペースを維持し続けたベナバイズは、この180kmのステージでライバルに56秒の差を付け、総合4位を確定させた。
今大会には、チームHRC、ホンダ サウスアメリカ ラリーチームの2チームから9台のCRF450ラリーがエントリーし、4台が完走。そのうちセッシを除く3名はダカールラリーへの初挑戦であることなど、若手ライダーの活躍が目立つラリーだった。