11日に世界耐久選手権(WEC)決勝が執り行われる富士スピードウェイで10日、アウディ『R8』によるワンメイクレース、「Audi R8 LMS CUP」の第10戦、第11戦が開催された。中国、韓国、マレーシアなどアジアからの参戦チームが占めるこのレースを制したのは、Audi TEDA Racing TeamのAlex YOONG選手、そしてAudi Hong Kong TeamのMarchy LEE選手。
このほか、第10戦ではアウディの若手レーサー育成プロジェクトで成果を上げつつある、弱冠19歳のWei Fung THONG選手(Starspeed Racing)、第11戦では女性レーサーRahel FREY選手(Castrol Racing Team)が表彰台を獲得したほか、最速ラップを記録したアマチュアクラスのAlex AU選手(CTVS Racing Team)が両戦で表彰台に上るなど、バラエティ豊かな顔ぶれが並んだ。
Audi R8 LMS CUPで使用される車両のベースはGTレースで使用されるR8と基本は全く同じだ。一方でLMSならではの特徴として「Push to Pass」ボタンなるものがある。レース中10~15回まで使用でき、ボタンを押すことで15秒の間、プラス50馬力のパワーアップができるというもの。多くはスタート時のダッシュとゴール間際で使用するそうだが、“プッシュ”のタイミングの駆け引きもレースの醍醐味だという。