まず強豪チームがひしめき合い「死のグループ」と言われたAグループ。今年ワークス参戦を果たすNo.21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMが午前中の1回目から段違いのスピードをみせる。エースの中須賀克行がいきなり2分06秒877を記録。僚友のポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミスもセッション中に転倒が見られたが好タイム。今年一新されたヤマハ『YZF-R1』のパフォーマンスを存分に発揮した。
また元MotoGPチャンピオンで3年ぶりにレース復帰を果たすNo.634 MuSASHi RT HARC PROのケーシー・ストーナー。気温が落ちた最終セッションに登場すると同チームのエースである高橋巧のタイムを上回るライディングをみせ、Aグループ3番手となる2分06秒963を記録。ホンダ『CBR1000RR』に乗り始めてわずか1ヶ月弱での好タイムに、訪れたファンからも拍手が沸き起こった。この他に加賀山就臣、芳賀紀行、清成龍一が組むNo.17 TEAM KAGAYAMAが4番手。Moto2初代王者のトニ・エリアスが加わるNo.104 TOHO Racing with MORIWAKIが5番手に続きトップ10トライアル出場権を手にした。
Bグループは昨年のポールシッターである津田拓也(No.12 ヨシムラ・スズキ・シェル・アドバンス)が2分06秒958でトップ。2番手にはNo.778 F.C.C. TSR Hondaから参戦するドミニク・エガーターが2分07秒798を記録。3番手にはNo.71 HONDA DREAM RT桜井ホンダが2分08秒693で続いた。