いすゞ自動車は7月23日、小型トラック『エルフ』などの燃料噴射装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、いすゞ『エルフ』、日産『アトラス』、日産ディーゼル『コンドル』、マツダ『タイタン』の4車種で、2006年12月6日から2010年4月15日に製造された計9万7086台。そのほか、車両製造後、修理で対象となる部品が組付けられた『エルフ』34台、組付けられた車両が特定できない交換修理用部品51個も対象となる。
小型トラックの燃料噴射装置において、サプライポンプをエンジンに取付ける締付指示が不適切なため、締結力が不足しているものがある。そのため、そのまま使用を続けると、サプライポンプ取付けボルトの締結部が緩んで振動が増大し、最悪の場合、燃料パイプが亀裂し、燃料が漏れるおそれがある。
改善措置として、全車両、サプライポンプ締結部の点検を行い、緩んでいる場合はエンジンを良品に交換、緩んでいない場合は増締めを行う。
不具合は90件発生、事故は起きていない。市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。