【トヨタ ランドクルーザー プラド 試乗】SUVとして十分に魅力的なクリーンディーゼル…松下宏

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トヨタ ランドクルーザープラド
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『ランドクルーザー プラド』が改良を受け、 これまでのV型6気筒4.0リットルのガソリンに代えて、新世代のクリーンディーゼルエンジンが搭載された。

新搭載のエンジンは直列4気筒2.8リットルの1GD-FTV型で、最新のディーゼルらしくコモンレール直噴+インタークーラー付きターボ仕様だ。新技術である次世代高断熱ディーゼル燃焼や、コンパクトで高効率のターボチャージャーを併用することで、低回転でも高トルクを発揮する圧倒的な動力性能を備えるとともに、尿素SCR(選択的触媒還元)を採用して最新の規制に適合する低排出ガス化を実現した。

動力性能は130kW/450Nmの実力を持ち、燃費はJC08モードで11.8km/リットルを達成している。これは従来のガソリンエンジンに比べて大幅に良い燃費であり、燃料代の安さを加えると燃料経済性は格段に高まる。

走りの印象は低速域での力強さが際立っていた。アクセルペダルに軽く足を乗せるだけでスムーズに走り出してゆき、プラドの重量級ボディをぐいぐい押し出していく。450Nmのトルクはガソリンなら4.5リットル級のエンジンに相当するものだから、力強いのも当然。

しかも最大トルクを発生する回転数がわずか1600回転で、それが2400回転まで維持されるから、走り出すとすぐに最大トルクを使って走る形になり、市街地などでは大半の領域を最大トルクの範囲内で走らせていることになる。

アクセルを強く踏み込むと、タコメーターの針はストレスのない吹き上がりを見せ、4000回転あたりまで引っ張って上のギアに変速していく。フル加速を試すと、並のガソリン車では追従できないくらいの加速が得られる。

ディーゼル車に特有の振動や騒音も良く抑えられている。クルマの外に立ってアイドリング音を聞いたときには、高圧噴射の直噴ディーゼルによる高めのエンジン音が聞こえたが、運転席にいたらそれがほとんど聞こえてこない。走り出してしまえば、ディーゼルであることを忘れるようなガソリン車並みの静粛性である。

乗用車に搭載するには更に努力すべき余地もあるが、SUV用のエンジンとしては十分に魅力的なエンジンである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★


松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
《松下宏》

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