7月26日の“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8耐決勝に向けて、最後のテストが7月14-15日に鈴鹿サーキットで行われた。
14日はメーカーテスト、15日はタイヤメーカーによる専有で、この両日に初めて今大会で注目を集めている元MotoGPチャンピオンのケーシー・ストーナー、そして現役MotoGPライダーのポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスが顔を合わせることになった。
MuSASHi RT HARC-PRO.に所属するストーナーは、第2回公開合同テストで来日。12年ぶりに鈴鹿サーキットを走ったが、初めてのホンダ『CBR1000RR』(耐久仕様)で2分09秒フラットがベストタイムだった。しかし今回のテストでは14日に2分08秒台前半までタイムを削り、チームメイトの高橋巧が使用した中古タイヤで出走するなど、様々なトライを試みていた。今回、マイケル・ファン・デル・マークは来日しなかったが、チームとしては2分08秒台でコンスタントに走れるマシン作りを目指しているようだ。
MuSASHi RT HARC-PRO.の3連覇を阻む最右翼が日本最速の中須賀、現役MotoGPライダーのエスパルガロとスミスのYAMAHA FACTORY RACING TEAMだ。中須賀はマシン作りをメインとしてテストスケジュールをこなし、エスパルガロとスミスはコースとマシンに慣れるために精力的に走行を続けた。そしてエスパルガロが14日に記録した2分07秒995が、両日での総合トップタイム。スミスも着実にタイムを上げてきており、準備が整ったことをアピール。
エース中須賀は「14日にロングランをこなし燃費も確認でき、タイヤも選ぶことができた。昨日はチームメイトに負け、今日も7秒台にはいかなかったがマシンはうまく仕上がった。今回のテストは今の状況確認が主であり特にアタックはしていない。自分は全日本でチャンピオンを獲得しているし、MotoGPでも表彰台を獲得できているので、唯一残っているこの鈴鹿8耐の勝利を目指したい」とコメントしている。
鈴鹿8耐開催まであとわずか。各チームとも順調な仕上がりを見せており、例年以上の熱い戦いが繰り広げられることは間違いない。