【ストラーダ 美優Navi RX01インプレ 後編】VICSワイド対応で渋滞対策強化、カメラ付きリアモニターで後席の安全も守る

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100mスケールでプローブを表示
  • 100mスケールでプローブを表示
  • 渋滞を回避したルートをひいてくれる
  • 交通規制警告
  • 渋滞考慮設定
  • 50mスケール
  • 25mスケール
  • プローブ情報は破線で表示される
  • 水没可能性地点の表示

「美優Navi」の愛称を持つパナソニックのビルトインナビ「ストラーダ」の最上級モデル「CN-RX01WD(以下RX01)」。この夏に向けてRX01を含む「美優Navi」シリーズに、二つの大きなフィーチャーが加わることになった。一つが「ドライブレコーダー(CA-DR01D)」との組み合わせが可能になること、もう一つがこの4月よりサービスが開始された「VICSワイド」への対応だ。インプレ後編では後者のVICSワイド対応について詳しく取り上げたい。

◆ビーコン無しで一般道の渋滞考慮ルート案内が実現

「VICSワイド」は、これまで受信できていたFM-VICSの機能アップ版で、この4月よりサービス提供を開始した。パナソニックはRX01に対してバージョンアップでこの機能に対応する。この新しいVICSを受信することでもたらされるメリットは数多い。

まずは一般道でのダイナミックルートガイダンス(DRGS)への対応だ。今までのFM-VICSでは渋滞を表示していても、ルートガイドに反映できるのは規制情報だけ。渋滞情報を考慮したルートガイドをするには、ビーコンユニットが必須だった。それがVICSワイドのサービススタートによって、ビーコンなしでもDRGSが可能になるのだ。ただ、VICS情報が対象としているのは道路総延長距離127万キロのうちわずか7万キロ。主要幹線はカバーしているとはいえ、これでは心許ない。

そこで、VICSワイドではタクシーが実際に走行して交通状況を把握し、その情報をアップするプローブ情報を利用することにした。しかも、このプローブ情報には車線ごとに交差点を通過する旅行時間情報も把握できるようにした。つまり、どの車線にいればスムーズに走れるかも反映できるようになったのだ。現段階では東京都内だけが対象だが、今後全国へと拡大を予定しているという。

◆都心でプローブ&DRGSの効果を実感

さっそく都内のこの受信状況をテスト機でチェックしてみると、繁華街を中心にその情報が表示されていることがわかる。従来のVICS情報に加え、過去のプローブ情報の統計とリアルタイムのプローブ情報の3つの情報が、色と実線・点線によりそれぞれ区別されているのが、RX01ならではのポイントだ。試乗ではこの情報がきちんとDRGSにも役立っていることも確認できた。これでドライブがいっそう快適になることは明らかだ。

安心安全への関心が高まる中、RX01はその期待に応えられる十分な機能を搭載して登場した。周辺機器との組み合わせによってその機能がさらに向上するのも大きなポイントで、ドライブの安心安全を早い段階から追求してきたパナソニックならではの期待のモデルと言っていいだろう。

新たに用意された別売のリアモニター(CA-RMC900D)も見逃せない。高画質映像が後席で長時間楽しめるだけでなく、内蔵カメラを使って後席の様子をカーナビ画面上でモニタリングが可能。後席にいる子供やペットの様子を振り返らずとも確認できるようになり、安心度という点でもメリットは大きい。

◆話題のブルーレイ内蔵、改めて見ると映像の鮮明さに息をのむ

安全の次は“より楽しく快適に”だ。RX01の登場時、大いに話題になったのがブルーレイディスク(BD)プレイヤーを本体に内蔵した点。別体のプレイヤーを必要とすることなく、自宅のBDレコーダーで録画した番組をそのままナビのディスクスロットに挿入するだけで映像などのリッチコンテンツを楽しめる。BDはDVDの5倍以上の容量(25GB)を持っており、この容量を活かしてフルハイビジョン(HD)映像をそのまま保存し、再生できる。ダイナミックガンマ機能など、映像処理技術と相まって、ソース源の情報量が多いことからDVDと比べてもその画質差は歴然。とにかく映像がキレイなのだ。

パナソニックによれば、RX01を発表した昨年秋の時点でBDレコーダーの世帯普及率は50%近くにも達し、TV番組をBDに保存したり、パッケージソフトもBDで購入する人が増えているという。この動向にパナソニックはいち早く対応した。もちろん、DVDやCD再生にも対応しており、マルチなメディア再生を楽しむにも打って付けのビジュアル環境を車内で構築できる。

《会田肇》

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