日産自動車を代表するスポーツカー、『GT-R』。同車の次期型に関して、日産のルマン24時間レースチームのトップが、興味深い発言を行った。
これは4月29日、英国BBC放送の人気自動車番組、『Top Gear』の電子版が報じたもの。同メディアのインタビューに応じた日産のLMP1チーム代表兼テクニカルディレクター、ベン・ボウルビー氏が、次期GT-Rのパワートレインに言及している。
ベン・ボウルビー氏によると、次期GT-Rのパワートレインは、2015年の日産のルマン24時間レース参戦車両、『GT-R LM NISMO』のエンジンがベースになる可能性があるという。
GT-R LM NISMOは、日産がルマンの最高峰、「LMP1」クラスに参戦するために開発。パワートレインは、3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンに、エネルギー回生システムを組み合わせたハイブリッド。エンジンとエネルギー回生システムを合わせたトータル出力(予想スペック)は、およそ1250hpを引き出す。
果たして、次期GT-Rのパワートレインは、このレース用エンジンがベースとなるのか。ベン・ボウルビー氏は、「ルマンレーサーのレブリミットは6500rpmと、現行GT-Rと同じ。また、ルマンレーサーの直噴や燃焼技術、ターボとインテークシステムを一体設計したヘッドデザインなどは、市販車にも応用できる」と発言。ルマンレーサーのパワートレインが、次期GT-Rに搭載可能なことを明かしている。