【東京モーターサイクルショー15】過激なカスタムモデルが見せるBMWの新しい世界

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BMWジャパンは、BMWモトラッドのフラッグシップとして君臨する『K1600GTL』をベースにしたカスタマイズ・プロジェクト「IGNITE STRAIGHT 6」を実施。2台の過激なカスタマイズモデルが完成し、大阪モーターサイクルショーと東京モーターサイクルショーで公開した。

K1600GTLは直列6気筒エンジンが特徴の大型ツアラーモデル。これを、いずれも長年にわたってアメリカンモデルのカスタマイズを手がけてきたショップが大胆にカスタマイズ。それぞれとびきり個性的なデザインに仕上がっている。

カスタマイズの条件はただひとつ「きちんと走行できるものであること」というもの。しかしこれが、カスタムビルダーを悩ませたそうだ。あらゆる部分が電子制御化されているベースモデルだが、その電装系はすべて維持しなければならなかった。

またこれまでVツインエンジンを中心に手がけてきたビルダーにとって、横置き直列6気筒というエンジンレイアウトもまた未知の世界だった。「Vツインであれば手慣れたもので、方向性が決まるとどうカスタムするかがすぐ頭に思い浮かぶもの。しかし今回はそうはいかなかったようです」と、プロジェクトをまとめ役を務めた河野正士。

河北啓二率いるホットドック・カスタムサイクルズの『JUGGERNAUT』(ジャガナート)は、ミリタリーテイストとスチームパンクテイストの融合したスタイルが特徴。エンジンやフレームと外装パーツがすべてマットグレーに塗られ、重量感のある仕上がり。禍々しいほど強大なパワーも感じさせる。

真鍮のパイプやレトロ感覚のメーターが各所にあるが、これらはすべて実際に機能する。電子制御のためのハーネスをアレンジした演出。兵器に書かれるようなステンシル文字もまた無意味なグラフィックではなく、各メカニズムやメーターの機能を示すドイツ語になっている。

もう1台は永井健次が製作した『KEN'S FACTORY SPECIAL』。ベースモデルの特徴的なフロントサスペンション、デュオレバーからシンプルなアルミ製ガーダーフォークに変更。ディッシュ状のリアホイールは、スイングアームのない右側では圧倒的な存在感を放つ。

タイヤは前23インチ、後20インチと大径ながら、低く構えた車体は独特のプロポーションを見せる。シンプルながらインパクトのあるスタイルだ。

どちらも従来のBMWモーターサイクルにはない、独特の世界観を見せている。

《古庄 速人》

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