【新聞ウォッチ】トヨタ、18年ぶり世界ラリー選手権に復帰へ

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セリカWRC(1993年)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年1月27日付

●貿易赤字最大、円安でも輸出伸びず「貿易立国」復権遠く(読売・9面)

●遠回りすいてる道安く、首都圏高速2段階改正、都心渋滞解消へ(読売・9面)

●「自動駐車」システム搭載、トヨタ、高級ミニバン2種改良(毎日・7面)

●五輪スポンサーNTTが第一号、国内最高位(毎日・7面)

●春闘論戦本格スタート、賃上げ「昨年超えを」経団連会長異例の言及(産経・10面)

●トヨタ世界ラリー復帰へ,18年ぶり業績回復背景(産経・22面)

●高速逆走事故、防止スクラム、国交省と高速6社(東京・30面)

●トヨタ、若手の賃金手厚く、工場従業員、年功部分を圧縮(日経・1面)

●原油安、損失1600億円、丸紅、今期純利益48%減(日経・1面)

●米にEV充電100施設、BMWとVW共同整備で合意(日経・6面)

●鴻海、自動車進出の野望、EVへの投資表明、ディーラーと提携(日経・9面)

●日産「ダットサン」販売店、インドで260店に倍増、16年に(日経・12面)

●水素値下げへ量産技術.燃料電池車HV並みコストに,千代田加工川重、20年メド(日経・13面)

●銘柄診断 三菱自昨年来安値に迫る、新興国の販売減速が逆風(日経・17面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車が1999年の参戦を最後に撤退していた自動車ラリーの最高峰「世界ラリー選手権(WRC)」に2年後の2017年に復帰するという。

きょうの毎日、産経、東京などがスポーツ面で報じているが、今週30日に東京・江東区の「MEGA WEB」で開く「2015年モータースポーツ活動発表会」で、豊田章男社長が出席して公表する予定という。

毎日の記事によると,参戦車種は「欧州などで販売している小型車の『ヤリス』(日本名:ヴィッツ)で参戦する方針」と伝えている。「ドイツに拠点を置くトヨタのモータースポーツ子会社『トヨタモーター スポーツ有限会社』(TMG)がヤリスをベースに専用マシンを開発し、今年から本格的なテストを実施する。ドライバーも昨年末までに選定を終えており、当面は外国人選手となる計画だ」という。

また、東京はヤリスのほか『86』も検討していると報じている。 トヨタは「予算は青天井」ともいわれたほど巨額の費用がかかるF1参戦を機に99年限りでWRCから撤退しているが、業績も安定したことや毎日によれば、「ラリーはトヨタのDNAの一部」と述べる豊田社長の強い思いからも、18年ぶりの復帰となるようだ。

ただ、モータースポーツの積極参戦についてはトヨタ社内でも「金喰い虫」との批判もあり、その費用を「賃上げ」などの人件費に回すべきだとの声も聞かれる。その点、きょうの日経はその批判を打ち消すような「トヨタ、若手の賃金手厚く」と1面トップで報じており、広報態勢も抜け目がない。

《福田俊之》

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