イタリアの自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は2015年1月16日、2014年の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は76万7856台。前年比は3.5%増と、回復を示す。
ブランド別では、主力のフィアットが前年比2.2%増の58万6721台と、プラスに転じた。『500』シリーズと『パンダ』が、引き続き販売を牽引。この2車種が2014年、欧州Aセグメントで28.7%の市場シェアを確保した。フィアットによると、この2車種の合計シェアは、欧州Aセグメントで最大になるという。また、『500L』も、小型MPVセグメントで、ほぼ22%のトップシェアを獲得。
一方、ランチア/クライスラーは、前年比3.6%減の7万2168台と、引き続き不振。ジープは、前年比69.6%増の4万1400台と、大幅に増加している。
また、アルファロメオは5万9198台にとどまった。前年比は8.2%減と、減少が続く。
国別の販売実績では、英国とスペインが好調。2014年実績の前年比は、英国が12.5%増、スペインが36.9%増。ドイツも5.1%増、フランスも0.9%増、地元イタリアも1%増と伸びた。
また、高級スポーツカーのフェラーリとマセラティは2014年、欧州で前年比およそ2倍の合計8200台以上を売り上げている。