購入希望者の殺到で発売を中止している「東京駅開業100周年記念Suica」について、JR東日本は1月20日、本年度中に10万枚増刷し、事前予約の通信販売方式で販売すると発表した。申込みは1月30日からインターネットと郵送で受け付ける。
インターネットは申込み専用ウェブサイトを1月28日10時以降に開設し、1月30日10時00分から2月9日23時59分まで受け付ける。郵送の受付期間は1月30日から2月9日(消印有効)までで、1月28日以降に主な駅で配布する専用パンフレットの申込みはがきか郵便はがきに必要事項を記入し、100周年記念Suicaの発売事務局に送付する。
購入できる枚数は一人3枚までで、発送先は日本国内に限られる。郵送による申込みで購入枚数の記載がない場合は1枚、3枚を越える記載があった場合は3枚の発送となる。
商品の内容は2014年12月20日の発売時と同じ。発売額は1枚2000円(デポジット500円)で専用台紙が付く。通常のSuicaカードとして発売し、記名式の「My Suica」や「こどもSuica」、Suica定期券への変更はできない。
JR東日本は申込期間の終了後、2月下旬に専用の払込票を申込者に送付。3月9日まで全国の主なコンビニエンスストアで支払いを受け付ける。支払期間の締切後、JR東日本が入金を確認してから1週間~10日前後をめどに順次発送する予定となっている。
記念Suicaは当初、販売数を限定1万5000枚とし、12月20日の朝から東京駅丸の内南口ドーム内の特設ブースで販売。翌日以降は同駅の窓口で販売し、売切次第販売を終了する予定だった。しかし発売当日、同社の予想を大きく上回る約9000人の購入希望者が東京駅に殺到。JR東日本は安全面を考慮して9時40分頃に販売を中止したが、購入できなかった人からは不満の声があがり、駅構内が一時騒然とした。
これを受けてJR東日本は購入希望者に迷惑をかけたとして謝罪し、インターネットと郵送による通信販売を後日行うとしていた。同社によると、本年度中に10万枚の追加増刷を行う予定。購入希望数が本年度内に発送できる枚数を超えた場合も、さらに増刷するとしている。