2015年1月12日に開幕したデトロイトモーターショーにおいて、ZFは創立100周年を強く印象づけるブースであった。
1915年、「ツァーンラートファブリーク有限会社(Zahnradfabrik GmbH、歯車工場の意)」として誕生したZFは、2015年に創立100周年を迎える。その2015年最初の大きなイベントがデトロイトモーターショーとなる。会場のブースには、100をかたどる大きなディスプレイが据えられており、節目を祝うZFの意気込みの強さを感じ取ることができた。
「2014年の北米での売り上げは、前年よりも約20%も上昇した。これはヨーロッパに次ぐ数字であり、北米市場は我々にとって非常に重要な場所だ」と、ZFのCEOであるシュテファン・ゾンマー博士は言う。
その売り上げの過半数を占めるのがサウスカロライナで生産される8速ATだ。昨年は約260万台を生産し、約45億ドルもの売り上げを記録している。ちなみに、2013年は38億ドルであったという。
そうしたこともありZFの展示の目玉となったのは、プラグインハイブリッド仕様の8速ATとなった。最高出力90kW、最大トルク550Nm、時速74.6マイルまでのEV走行を可能とするものだ。
他にコンパクトカーのリアアクセル向けの電動化ユニットや、軽量ダンパー、後輪操舵のAKC(アクティブ・キネマティックス・コントロール)などのZFの最新テクノロジーが展示されていた。