FCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)と中国の広州汽車(GAC)グループは11月20日、中国で開幕した広州モーターショー14において、両社が提携関係の拡大で合意した、と発表した。
フィアットと広州汽車は2010年3月、折半出資により中国合弁の広汽フィアットを設立。湖南省長沙市の合弁工場において、クライスラーグループのダッジブランドの小型セダン、『ダート』を、フィアット『ビアッジオ』として生産している。
また、広汽フィアットは中国市場へ、フィアット『500』、『フリーモント』、『ブラーボ』を導入。これら輸入車に関して、現地でのディストリビューション業務を担当している。
2014年4月、北京モーターショー14では、FCAの前身のフィアットとクライスラーグループ、それに広州汽車の3社が、合弁提携の拡大で合意。今回の発表は、これに続く形での提携関係の拡大となる。
提携拡大の具体的内容は、クライスラーブランド車を中国で初めて、現地生産。また、製造と販売を分離し、販売部門の現地法人を設立する。さらに、現地ディーラーネットワークの強化も行う。ジープブランドを通じて、SUVのフルライン化を図ることも再確認されている。