ひとえにデザインの違いだと思うが、新型『レガシィB4』は、先代よりもずっとしなやかで上品な佇まいが印象的だ。ガシガシと主張しすぎず、クルマが空気を読んでいる…そんな気さえする。上品でさり気ない…という意味では「リミテッド」ではないベースグレードのB4はまさにそうだ。足元は大人びたデザインのシルバー色の17インチアルミホイール(タイヤは225/55R17)を履き、サイドシル部のモール等が省かれた外観は、控えめで品がある。ファブリックのシート表皮が使われたインテリアも、プレーンな心地よさがある。ここで個人的にふと思い出したのがプジョー『407』の、あの普通だがゆったりと心地いい室内空間だった。ドイツ車のように「さあ!」とクルマにけしかけられるのではなく、「さて、走るとしますか」と鷹揚にクルマが応じてくれる…そんなムードというべきか。走りもゆったりしたものだ。搭載エンジンは2.5リットルで、スムースさと味わいがあるのはリミテッドと同じ。乗り味も基本的にしなやか。だが、試乗車の個体差だったのかどうか、タイヤサイズの差分を差し引いてもリミテッドのダンパー(スタブレックス・ライド)のほうが、ワインディングでよりしっかりしたステアリングフィールを味わわせてくれる…と感じた。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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