KTMは、イタリア・ミラノで開催された国際モーターサイクルショー「EICMA 2014」(ミラノショー)で、『1050アドベンチャー』を発表した。
10月にドイツで開催された「インターモト」では『1290スーパー・アドベンチャー』が発表されており、これまでの『1190アドベンチャー』と『1190アドベンチャーR』に加え、これでKTMのアドベンチャーファミリーは、4モデルのバリエーションを持つことになる。これらの中で頂点にある1290に対し、この1050は友好的な位置付けとなり、KTMはこのカテゴリーのレンジを一気に広げた。
1050アドベンチャーは、1190からボア・ストロークをともに縮小し、排気量を1195ccから1050ccにスケールダウン。最高出力を1190の150ps、1290の160psに対し、95psと大幅に親しみやすくしている。車重は変わらないが、タイヤ幅を小さく(扁平率は大きくなりハイトは大差ない)したことでハンドリングが軽快となり、前後サスストロークを190/190mmから185/190mmにわずかに縮め、シート高は10mm低い850mmとしている。
ブースで行われたカンファレンスは、司会が例によって、MotoGPアナウンサーのトビー・ムーディ。今回は、CSOのフーベルト・トゥルンケンポルツ氏がソフト面、技術担当でCOOのハラルド・プレッキンガー氏がハード面のスピーチを行い進行。
8回のモトクロス世界チャンピオンに輝くトニー・カイローリ選手が登場し、彼自身が新しいワークスマシン『350SX-F』をアンヴェイル。そして、インターモトで発表された『フリーライドE-SM』も含め、電気バイクのフリーライドが改めて紹介された。