ホンダの伊東孝紳社長は11月17日に都内の本社で記者会見し、開発中の燃料電池車(FCV)を2015年度中に、まず日本から市販開始する計画を発表した。
18日には、トヨタ自動車が12月に発売するFCV『MIRAI(ミライ)』の詳細を発表する予定であり、ホンダも対抗するようにFCVの取り組みをアピールした。会見で車両価格の目標を聞かれた伊東社長は「まだ公表できる段階にないが、競争力ある価格にしたい」と述べた。
700万円程度で市販に踏み切るトヨタについては「素晴らしい(価格水準の)提案であり、われわれの刺激になっている」とし、競争力ある値付けに向け「努力していきたい」と話した。
また、FCVの本格普及時期的については「2020年には無理でも、30年くらいにはいっぱい走っているだろう」と指摘。そのうえで「(クルマを)このクリーンエネルギー車に変えなければ、という決意で取り組んでいく」と語った。