ホンダは11月10日、10年ぶりに全面改良した新型『レジェンド』を発表した。V型6気筒3.5リットル直噴エンジンと3モーターとの組み合わせにより最高出力は382馬力と、V8を超える加速性能を備えている。発売日は2015年1月22日で、消費税込価格は680万円。
開発責任者を務める本田技術研究所の青木仁主任研究員は「最高出力382馬力のハイパフォーマンスカーだが、ガレージから車を出す時にはモーターで始動しながらいく、エンジンが温まればエンジンに切り替わるので、非常に静かに走り出せる。また夜遅くなって帰宅する際にも電気で走るので非常に静か。こういった上品さは必要だと思う」と語る。
その象徴的なものとして「今回はエキゾーストパイプを隠している。見せていない。普通なら4本出すが、バンパーの下に隠している。これからは環境意識がもっと強くなる。そこで“ハイパフォーマンスカーです。エキパイがボーンと4本ある”というのはいかがなものかというのがあるので、うまく上品に融合した」という。
さらに「VCMという6気筒のうち3気筒を休ませるシステムがあるので、通常走る時には半分の出力で走り、あとはモーター駆動させる。その一方で、やはりお客様は走りの余裕も求められるので、先代は3.7リットルだったが、今回は3.5リットルに少しばかりダウンサイズした。ハイパフォーマンスと環境のバランスだと思う」とも話していた。