クロスカントリー専用として開発された話題のニューマシン、ヤマハ『YZ250FX』が、11月2日のJNCC最終戦AAGPにて世界初デビューを果たした。
前日11月1日には、YZ250FXの試乗会も開催。セッティングを変えた3台が乗れることになり、70名以上のライダーがこのYZ250FXに試乗した。「低速からパンチがあるし、乗りやすい。モトクロッサーベースということもあって、軽さもある」「ハンドリングはまさにヤマハモトクロッサーそのもので、軽量」と大好評だった。
当日は、GNCCからゲストライダーとして参戦したジョーダン・アッシュバーン、日本のトップライダーである渡辺学、鈴木健二、そして内山裕太郎の4台がこのYZ250FXをライド。
渡辺学のマシンには、GET社のECUなどを盛り込んで戦闘力をアップ。鈴木健二のマシンは、サスペンションをマイルドな味付けにするなど、このデビュー戦で各々のマシンがモディファイされていた。
レースはアッシュバーンが1位、2位に渡辺、3位が鈴木、4位に内山。表彰台だけでなく4位まですべて新型のマシンで埋め尽くし、AAGPをジャックした。特に、アッシュバーンのマシンはラジエターをクラッシュで故障しており、フィニッシュ時にはクーラントが無かったが、異音無く走り続けタフさも証明。センセーショナルな世界デビューとなった。