前面に輝く「伊達の兜」…仙台市東西線2000系の外観を見る

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2015年開業予定の仙台市地下鉄東西線。このほど公開された同線用の2000系電車は、伊達政宗の兜(かぶと)をイメージした三日月形が輝く前面や、地域をイメージした色のドットを並べたカラーリングなど、リニア地下鉄の小柄な車体に「仙台らしさ」を取り入れた外観が特徴だ。

東西線は、仙台市南西部の八木山動物公園駅(太白区)からJR仙台駅を経て、仙台東部道路・仙台東IC付近の荒井駅(若林区)までを結ぶ約13.9km・全13駅の路線。東京の都営地下鉄大江戸線などと同様、急勾配やカーブに強いリニアモーター駆動方式を採用してトンネルも小さくし、建設費や運営費を抑えている。線路の幅(軌間)は新幹線と同じ1435mm。最急勾配は川内~青葉山間の57‰で、最急カーブは線内7カ所に半径105mが存在する。

2000系は4両編成で、このたび公開された編成の車両番号は荒井方から2101+2201+2401+2501の順。「2301」が抜けているのは、将来の5両編成化を考慮したためという。全車が電動車で、VVVFインバーター制御装置は中間の2両に、シングルアーム形のパンタグラフは両先頭車の運転室寄りに搭載。1両の全長は16.5m(先頭車は16.75m)、車体幅は2.49mで、既存の地下鉄南北線1000系(車体長最大21.75m、車体幅2.89m)と比べると3割ほど小さい。

車体はアルミ製で、ドアと前面スカートはステンレス製。デザインコンセプトは「自然と調和し、伊達の歴史を未来へつなぐデザイン」で、車体外観、内装ともに仙台の街や自然にちなんだ意味を持たせている。伊達政宗の兜の「前立て」をイメージしたという先頭車前面の三日月形の部分はアルミの磨き出しで、その下にはよろいの黒漆塗りをイメージした色をシールで表現。黒漆塗りの色が下に向けて円いカーブを描いているのは「調和」を示しているという。

側面は、上部に市内を流れる広瀬川や青葉城の空、海を表すアクアブルー(青)のラインを配し、中央部には「スクエアドット」と呼ぶ4色の四角をランダムに並べている。「スクエアドット」の色は「水」を表す青・「青葉」を表す緑・「街の活気や人のあたたかさ」を表す黄色・オレンジ色で、パターンは各車両で異なるが、黄色とオレンジ色は東西線の駅数に合わせ、編成全体で片側13個となっている。

カラーリングが全て車体の上半部に集中しているのはホームドアの存在を考慮したためといい、車体外側にあるドアコックも側面の高い位置に設置されている。ドアの窓は南北線1000系のイメージを引き継いだ独特の楕円形。側面窓は全て固定式で、開閉はできない。ライトは室内照明も含め全てLED灯を使用し、省エネルギー化を図っている。

アルミ磨き出しで輝く前面の「三日月」や側面の「スクエアドット」と、特徴あるデザインの2000系。開業時には全15編成が投入され、自動列車運転装置(ATO)によりワンマン運転を行う。
《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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