【ジャカルタモーターショー14】新世代MPVを提案する ダイハツ UFC3 は量産間近?

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ダイハツ UFC3(ジャカルタモーターショー14)
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インドネシアでは子だくさんの家庭が多く、多人数乗れる3列シート車(MPV)が人気だ。ダイハツには『セニア』というMPVがあり、LCGC(ローコストグリーンカー)の税制優遇を受ける5ドア・ハッチの『アイラ』が登場した後も、セニアの販売は好調を続けている。ダイハツからOEM供給の姉妹車、トヨタ『アバンザ』はインドネシアのベストセラーカーだ。

しかしダイハツは現状に満足しているわけではないらしい。今回のショーで披露した『UFC3』は、セニアより少しコンパクトなMPVのコンセプトカー。その名が示すように、12年のUFC、13年のUFC2に続く第3弾だ。同じ基本コンセプトで3台目ともなれば、かなり現実に近いはずで、ダイハツも量産化が遠くないことを示唆している。

セニアは『テリオス』(日本の『ビーゴ』の3列シート版)のプラットホームをベースとするFRなのに対し、UFC3はFF。どうやらアイラのプラットホームを延長しているようだ。ホイールベースはアイラより75mm長い2525mm。FFのスペース効率を活かし、セニアより145mm短い3995mmの全長ながら、それと同等の室内長を実現しているという。

エクステリアはシャープなラインとピンと張った面で彫りの深い表情を演出。スペース重視のMPVながらも、スポーティでダイナミックなデザインとしている。インテリアは水平基調のインパネに薄型のセンタークラスターを自立させ、広々感を強調。薄型センタークラスターはコスト的に難しそうだが、それ以外は現実味の濃いデザインに見える。

日産が「ダットサン」ブランドで、すでに『ゴープラス・パンチャ』というLCGC適合のMPVをインドネシアで発売しているので、ダイハツとしてもUFC3の量産化は待ったなしのはずだ。ゴープラス・パンチャは5ドアの『ゴー』と同じホイールベースで、3列目席を緊急用と割り切った5+2シーター。UFC3の量産版はフル7シーターの実用性を武器にゴープラス・パンチャに挑むことになる。

《千葉匠》

千葉匠

千葉匠|デザインジャーナリスト デザインの視点でクルマを斬るジャーナリスト。1954年生まれ。千葉大学工業意匠学科卒業。商用車のデザイナー、カーデザイン専門誌の編集次長を経て88年末よりフリー。「千葉匠」はペンネームで、本名は有元正存(ありもと・まさつぐ)。日本自動車ジャーナリスト協会=AJAJ会員。日本ファッション協会主催のオートカラーアウォードでは11年前から審査委員長を務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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