米国の自動車最大手、GMは8月8日、5件の異なる不具合により、米国でおよそ27万台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。
今回のリコールは、GMの一連のイグニッション(点火)スイッチの不具合による大規模リコールを受けて、過去の不具合がリコールに当たるかどうか、精査していた過程で発見されたもの。
27万台のうち、最も台数が多いのが、イグニッションキーの不具合。これはキーがオフの位置以外でも、抜ける可能性があるという内容。走行中、キーが抜けると非常に危険な状態となる。GMによると、この不具合で少なくとも2件の事故が起き、1名が負傷したという。
リコールの対象となるのは、すでにブランド廃止となったサターンのSUV、『ビュー』の2002-2004年モデル。米国で販売された20万2115台がリコールに該当する。
この他、2013年モデルのキャデラック『ATS』を含む2車種では、シートベルトの不具合を発表。4万8059台をリコールするなど、合計で26万9000台をリコールするとしている。