電気自動車で炊いたご飯に最高に合う「卵」を探す旅…三菱 アウトランダーPHEV

エコカー EV

アウトランダーPHEVの電力で炊いたご飯と、超高級卵のコラボレーションをめざす旅
  • アウトランダーPHEVの電力で炊いたご飯と、超高級卵のコラボレーションをめざす旅
  • アウトランダーPHEVで炊いたご飯に合う「卵」を探しに一路秩父へ
  • 今回の旅を体験してくれたIT企業につとめる田中さん。意気込みは十分だ
  • アウトランダーPHEVと記念撮影
  • 出発前からご飯のことで頭がいっぱい
  • 関東三菱自動車販売 平和台店で出発前の充電
  • お茶を出してもらいながら、考えるのはご飯のことばかり
  • 普通充電中のアウトランダーPHEV
電気自動車(EV)がエコでクリーン、さらに経済的な次世代のクルマであることは周知の通り。しかし、充電場所の問題や、航続距離の短さなど、ガソリン車と比べての短所ばかりがイメージとして先行し一般普及に至っていないのは残念である。そこで今回は、少し視点を変えてEVの新しい楽しみ方を提案してみたい。それは「電気自動車でご飯を炊いて、美味しく頂く」ことだ。

三菱自動車が現在販売する、「プラグインハイブリッドEV」の『アウトランダーPHEV』には、家電が使える100VのAC電源が標準装備される。バッテリーのみで一般家庭の電力消費量の約1日分相当、エンジン発電を行えば約10日分相当をまかなうことができるというのは他にない大きなメリットで、非常時はもちろん、アウトドアレジャーでも活躍するであろう機能だ。

今回は、このアウトランダーPHEVに装備された電源を使って、“ご飯を炊いて美味しく頂く”という一風変わった試乗レポートをお送りする。今回試乗体験をお願いしたのは、東京でIT企業に勤めるアウトドアスポーツ好きの田中さん。外出先でも家庭用コンセントが利用できるアウトランダーPHEVに興味があったこと、また美味しいものに目がないということで志願頂いた。「クルマの電気で炊いたご飯は美味しいのでしょうか」と出発前から目を輝かせる。

美味しいご飯には、おいしいおかず、ということで最もシンプルにご飯を美味しく頂ける「生卵」を今回は選択、最高級の卵を手に入れるべく埼玉県・秩父をめざした。目的地は、1個500円という超高級卵「輝(かがやき)」を生産販売する「アクアファーム」だ。

◆おいしいご飯までの道のりをEV走行で楽しむ

普段あまりクルマの運転をしないという田中さん、やや大柄なSUVであるアウトランダーPHEVに不安顔。まずは運転に慣れるため、と充電も兼ねて近所の三菱ディーラー「関東三菱自動車販売 平和台店」まで約2kmのドライブ。200Vの普通充電で30分ほど充電を待つ間に運転の感想を聞くと「見切りがよく意外と運転しやすい」とのこと。お茶も出してもらい至れり尽くせりながら、頭の中はすでにご飯でいっぱいの様子。「早く出発しましょう!」と満充電を待たずに一路秩父へ出発となった。

大泉インターから関越道に乗り、まずは三芳PAまで約30kmを走行。この日の気温は30度。エアコンをオートで使用していたものの、最大60.2kmを電池だけで走ることができるだけあって、ここまでエンジンがかかることはなかった。田中さんは、「エンジン音がないのですごく静か。パワー(トルク)があるのでストレスなく走れますね」とレビューする。

三芳PAを出発し、川越インターから一般道へ。299号線をひたすら西へと向かう。時折道沿いを見え隠れする高麗川のせせらぎを横目に、ゆるやかなワインディングが続く。SUVでありながら、4輪のトルクをリアルタイムで制御する「S-AWC」によって、コンパクトカー並の滑らかな旋回で駆け抜けるアウトランダーPHEV。「これは楽しい!」とハンドルを握る田中さんは満足げ。

今回は、卵だけでなく米も水も全て現地調達。というわけで、まずは「道の駅果樹公園あしがくぼ」へ。残念ながら地産の米が見つからなかったものの、地元の湧き水と、卵かけご飯には欠かせない醤油「秩父たまり」を手に入れた。そこから、売店の親切なお母さんの情報をたよりに近所の農協へ米を求めて10分ほどのドライブ。直売所で見事、埼玉県産「彩のかがやき」1kgをゲット。しっかり精米してもらい、残すは最終目的地で超高級卵を手に入れるだけとなった。

◆苦戦の末、超高級卵を手に入れる

東京・練馬を出発して約2時間、90kmの道のりを経て「アクアファーム」へ。ここでは数種類の品種改良により誕生した鶏を飼育しており、殻が薄緑に光る「翡翠」、滑らかな舌触りが特徴という濃厚卵「こだわりたまご彩美卵」、そして餌と環境に徹底的にこだわった超高級卵「輝」を販売する。全国からの通信販売もおこなっており、店主は配送の準備で手一杯の様子。それでも、「輝」を手に入れるため何とか声を掛けると快く「どうせなら生みたての卵をどうぞ」と、ケージの中へ案内してくれた。卵を暖める雌鶏に謝りながら田中さん、苦戦の末「輝」を手に入れることに成功した。あとはアウトランダーPHEVの電力で、おいしいご飯を炊くだけだ。

◆しっかり炊けるか、アウトランダーPHEV

さらにクルマで10分ほど、秩父の山々を一望に見下ろすことができる美の山公園にて、いよいよ決行だ。道の駅で手に入れた湧き水で、精米したての米を研ぐ。ほのかに香る白米のにおいがすでに食欲をかき立てる。研ぎ終わったら炊飯器にセットし、プラグを荷室にあるコンセントに刺す。電源モードを作動させるためハンドル右下にあるスイッチをON。これでアウトランダーPHEVのありあまる電池パワーを、米を炊くことだけに集中させることが可能だ。

道の駅にたどり着くまでに電池残量は使い果たしていたため、途中からエンジンによる発電モードを使い、電気を貯めておいた。これでご飯が炊きあがるまではエンジンを掛けずに済むというわけだ。プラグインハイブリッドEVならではのメリットだろう。

30分ほどで、いよいよ炊きあがりのアラームが鳴る。ふたを開けると…見事にご飯が炊けていた! 色つやは問題なし。香りも良し。はやる気持ちを抑えながら神妙に茶碗によそう田中さん。「では、行きますよ」と1個500円の超高級卵を山盛りのご飯の上へ。濃厚なオレンジの黄身がまったく崩れることなく、とろんとこぼれおちた。たまり醤油をしっかり掛けて、「では、いただきます」と口へ運ぶやいなや、声にならない感嘆を上げる田中さん。第一声は「めっちゃうまいですよコレ! ありえない!」。「ご飯もちゃんと炊けてて美味しいです。けどこれ、ほとんど卵のおかげかもしれませんよね(笑)」と爆弾(?)発言も飛び出したが、「(アウトランダーPHEVは)僕にはちょっと高いけど、アウトドア好きなら欲しくなるクルマですね。もっとこれ(外部電源)をアピールしたら良いと思いますよ」と感想をもらった。電気自動車で美味しいご飯を炊く旅は成功したと言えそうだ。


三菱が外部給電装置を開発した背景には、2011年の震災後、被災地へ『i-MiEV』を提供した際、電気を取り出して使いたいという多くの要望があったからだという。翌年にはこれを実用化し販売、現在ではi-MiEV(オプション)と、アウトランダーPHEVでこれを利用することができる。今回はレジャー目的として活用したが、「電気を使う」という普段では当たり前の事がメリットになり得るのだということを実感した旅でもあった。
《宮崎壮人》

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