本田技研工業は新型『CB250F』の国内販売を8月1日より開始する。同車は『CBR250R』と車体設計を共通にする兄弟車。アップライトなライディングポジション、幅の広いバーハンドルの採用により、CBR250Rにはないハンドリング性能が味わえるモデルとしている。
今回のこのネイキッドモデル(昨今では、鋭角的なスタイルのネイキッドモデルは“ストリートファイター”とも呼ばれる)追加について、開発責任者である本田技術研究所、二輪R&Dセンター熊本分室の徳増信貴主任研究員は「既に登場しているCBR250Rは若年エントリー層を取り込み、順調な滑り出しとなった」と語る。
今回のCB250F投入については「CBRのようなフルカウルモデルは、主に10代から20代が好む傾向があるが、年齢が高くなるにつれネイキッドが好まれる傾向にある。本モデルの投入で、若年層はもちろん、30代までもターゲットとし、バイクへの間口をさらに拡大したい」(徳増氏)とコメントした。
デザイン以外の、両車の大きな違いは「ハンドリング性能の差」だと同社二輪R&Dセンター第二開発室の板垣克彦氏は説明する。
板垣氏は「アップライトなポジションとすることで、前輪に対する加重が減り、ヒラヒラとしたハンドリングが味わえる。ハンドルが切れやすくなることで、低速度域での取り回しが向上し、街乗りをはじめ、低中速コーナーの続くワインディングもさらに楽しめる。姿勢変化だけではなく、ハンドルでバイクを操る感覚を楽しんでほしい」と語った。