【マセラティ ギブリ 発売】価格とパワーのバランスで新たな価値を提供

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マセラティ・ギブリSQ4
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  • マセラティジャパン代表取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏

マセラティジャパンは、『ギブリ』シリーズのエントリーモデルとなる『ギブリ』を発売した。これにより、『ギブリS』、『ギブリSQ4』と合わせ、ギブリシリーズは3グレード体制となる。

同社代表取締役のファブリッツィオ・カッツォーリ氏は、ギブリシリーズについて、「Eセグメント内の主流であるコンベンショナルなセダンが持つ、伝統的な価値とは違ったもの(価値)を提供するクルマだ」と話す。

その特徴は3つあるとカッツォーリ氏。一つめについては、「素晴らしいドライビングの喜びを持っているクルマだ。つまりギブリを運転する機会があれば、信じられないほどドライビングする楽しみを提供出来ると、我々は自信を持っている」と話す。

次はデザイン。「ギブリは他モデルと見間違うことはない、独特なイタリアンデザインの美しいクルマだ」と述べる。これはとても重要なことだとカッツォーリ氏。その理由は、「機能はとても重要で、もちろんギブリも機能性は高い。しかし、最初は見た目に惹きつけられ、そこから、機能なども見て良いと感じ購入するものだ」と話す。

最後はポジショニングだ。「Eセグメント内でパワーと価格を考えると、我々はちょうど真ん中に位置する。つまりバランスが取れているということだ」とカッツォーリ氏。「Eセグメントでも低価格帯のクルマは、200馬力以下なので、我々の特徴とはかけ離れていることから競合ではない」。対して、「パワフルなクルマは、皆V8エンジンを搭載しており、パワーがあると同時に、価格帯もずっと高くなる。メルセデス『E550』、『CLS550』、BMW『550i』、『650i』などは、我々とは別の場所で戦うクルマなのだ」とし、ギブリシリーズは価格とパワーのバランスが取れていることを強調した。

ギブリの3グレードのパワーとパワーは、ギブリが330馬力で834万円。ギブリSは410馬力で967万円。ギブリSQ4は410馬力で1039万円である。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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