4月16日、米国で開幕したニューヨークモーターショー14。日産自動車のブースでは、新型『ムラーノ』が主役を務めた。
初代ムラーノは、日産の最上級クロスオーバー車として、2002年に発売。以来、世界累計販売台数は94万台以上に達している。ニューヨークモーターショー14で発表された新型は、3世代目にあたる。
日産自動車が強調するのが、新型の燃費の改善。新型ムラーノには、3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載。最大出力は260psを引き出す。トランスミッションは、CVTの「エクストロニック」を組み合わせた。日産によると、燃費は先代比で約20%向上しているという。
この燃費の引き上げは、車両の軽量化、空力性能向上、エンジン/トランスミッションの効率改善による部分が大きい。とくに、エアロダイナミクス性能を重視。日産によると、グリルシャッター、フェンダーリップの成形、後部バンパーの表面仕上げ、後輪のディフレクター、一体型リアスポイラーの形状変更などにより、空力性能を先代比で17%向上。「Cd値は、多くのスポーツカーと同レベルの0.31」と胸を張る。
新型の全体デザインは2013年1月、デトロイトモーターショー13に出品されたコンセプトカー、『レゾナンス』(RESONANCE)がモチーフ。ブーメラン状のライト、ユニークなフローティングルーフなどの特徴を、コンセプトカーから継承した。
日産自動車のアンディ・パーマー チーフ・プランニング・オフィサーは、「デトロイトでレゾナンスを目にした人で、日産がこのような未来的デザインの車を作ると考えた方は、おそらくほとんどいないはず。しかし、それが新型ムラーノ。2年以内に日産のショールームに登場する」とコメントしている。