マクラーレン『12C』の上位モデルに位置付けられるのが、この『650S』だ。その開発で目指したことは究極のドライバーエクスペリエンスだという。
「この点については他と比較をして、これほどはっきりとした優位性のあるクルマはないと思う」とは、マクラーレン・オートモーティブ最高技術責任者(CTO)のカルロ・デラ・カーサ氏の弁。
「12Cクーペ、スパイダー、そして『P1』の開発の経験によって、ドライバーエクスペリエンスがどういうものかを、マクラーレンこそが十分理解が出来ており、一方、競合は必ずしもそうではない」と述べる。
ドライバーエクスペリエンスを別の言い方にすると“一体感”になるとカルロ氏。「ステアリングフィールや、スロットルペダルの感覚、エンジンサウンドの質の良さ、こういったもの全てがハーモニーを奏でるということであり、さらには、クルマが出来る、あらゆること全てがドライバーの予測、期待に沿ったものに仕上げるということに尽きると思う」と完成度に自信を見せた。