マクラーレンは4月1日、『650S クーペ』と『650S スパイダー』を日本初公開した。
同車は『P1』と『12C』の中間に位置する新型モデルのスーパーカーだ。ラインアップは、ガラス製エンジンカバーを備える650S クーペと、リトラクタブル・ハード・トップ(RHT)を装備した650S スパイダーの2モデルが用意される。
搭載するMP4‐12C「M838T」型3.8リットルV型8気筒ツインターボエンジンは、最大出力を650ps/7250rpmを発揮。最大トルクは69.1kgm/6000rpmを引き出す。トランスミッションは7速デュアルクラッチ「SSG」を採用。0-100km/h加速は3.0秒を実現する。価格は650S クーペが3160万円、650S スパイダーが3400万円。
『P1』から引き続いだデザインは、機能性も持ち合わせる。メイン、ロービーム、ターンシグナルまで全てのライティングにLEDを使用。より大きなダウンフォースを生み出すフロントスポイラー、気流を整えフロントのグリップと全体的なバランスを向上させるドアブレードなどが施された。
マクラーレン・オートモーティブ・アジアのミルコ・ボルティガ リージョナル・ダイレクターは都内で開かれた発表会で、「650Sは車との一体感や高揚感を感じてもらうことを目的に、デザイン・開発を進めた。我々が50年間に渡り培ってきた、ロードカーとレーシングカーにおけるノウハウ、P1と12Cで学んだことの全てが詰まっている。現在、これほど幅広い能力を持つ量販スポーツカーは他にないだろう」と語った。
また、自社の展望については「グローバルネットワークの開発は順調に進んでいる。現時点で28のインターナショナルマーケットにおいて55の販売店を展開しており、今年はさらに20店舗の新規代理店をオープンさせる予定だ」と述べた。日本での販売も好調で、P1は今もキャンセル待ちが続く状態。「販売代理店の拡大を計画しているので、次回来日する際には良い報告をしたい」とした。