【INDYCAR 第1戦】琢磨「これ以上は望めないシーズンスタート」…開幕ポール獲得

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開幕ポールを決めた佐藤琢磨。写真:Honda
  • 開幕ポールを決めた佐藤琢磨。写真:Honda
  • 見事な走りで幸先のいい出足となった琢磨の走り。写真:Honda
  • 今季も琢磨のカーナンバーは14番。写真:Honda
  • A.J.フォイトのチームでの2年目を迎えた佐藤琢磨。写真:Honda
  • この勢いで開幕勝利を狙いたい佐藤琢磨。写真:Honda

今季もインディカー・シリーズを戦う佐藤琢磨が、開幕戦の予選(現地29日)でポールポジションを獲得した。「ファンタスティックな一日。これ以上は望めないシーズンスタートを切れた」と語る琢磨は、決勝で通算2勝目を目指すことになる。

米国最高峰のオープンホイールレースカテゴリーへの参戦5年目となる琢磨(#14 A.J. Foyt Racing/エンジンはホンダ)が、最高のスタートを決めた。フロリダ州セント・ピーターズバーグ(市街地特設コース)が舞台の2014年シリーズ開幕戦の予選で、見事にポール獲得を果たした琢磨は「今日の自分たちのパフォーマンスには本当に満足している。オフシーズンに集中的なテストを行なってきた努力が実った」と、チーム全体の力による成果であることを強調。この日の予選は「短時間で天候が劇的に変わるコンディション。水たまりこそないものの、路面は滑りやすく、ラインを選んでアタックを続けた」という難しい状況下での戦いだったが、そんななかでも彼とチームは「セッティング変更に対する判断やタイヤ選択においてベストの答えを見つけ出すことができたし、クルーたちはミスなく完璧な仕事をしてくれた」。

所属2年目となるA.J. Foyt Racingとの協調関係がさらに進化したことを証明する開幕ポール獲得劇。翌日(現地30日)の決勝に向けては、「不運に遭遇することなく、やるべき仕事を(自分を含めた)チーム全員が確実にこなし、望む結果を手にできるよう戦いたい」と琢磨は語っている。昨年4月のロングビーチ戦以来の自身通算2勝目に期待がかかる。

予選2位はトニー・カナーン(#10 Target Chip Ganassi Racing/シボレー)、3位はライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)で、トップ6はホンダが3台、シボレーが3台という布陣になった。ホンダは今季、エンジンを従来のシングルターボからツインターボ(シボレーは2012年からツイン)へと仕様変更したわけだが、HPDのアート・セントシアー社長は「今はまだ開幕戦の予選終了段階なので、ライバルのエンジン性能を測ることも、自分たちとの比較も明確にはできていない」としながらも、「オフシーズンにずっとハードワークを続けてきたホンダとHPDにとって最高の一日。今日は琢磨が、予選で素晴らしい走りを見せてくれた。彼らの見事なパフォーマンスをとてもうれしく感じている。明日の決勝でもホンダエンジンは力強い戦いを見せられると思う」と語り、新仕様エンジンに一定の満足感を覗かせていた。

決勝は現地30日(日本時間31日早朝)に行なわれる。

《遠藤俊幸》

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