「トヨタ クラウン 伝統と革新」
著:小田部家正・小堀勉 発行:三樹書房 価格:3200円+税
「日本人の頭と腕で外国に負けない国産品を造ってみせる」(豊田佐吉)。
トヨタ自動車を代表するセダン『クラウン』の初代が誕生したのは、1955年のことである。国内の他社が欧米企業と連携して産業を広げていくなか、純国産を貫くトヨタの理念の下に生まれた同車は、最高出力48PS、最高速度100km/hを発揮する直列4気筒エンジンを搭載した当時としては高性能な乗用車であった。
戦後の荒波に揉まれながら、伝統を受け継いで14代目に至るまで進化を続けてきたクラウン。本書ではその軌跡を、約300点の図版とともに解説していく。