フォルクスワーゲンはジュネーブモーターショーで、『ゴルフ』のプラグインハイブリッド仕様『ゴルフ GTE』を発表した。「GTI」のスポーティな走りの世界を継承しつつ、電動化により環境性能を極限まで高めた、いわば「GTIと『eゴルフ』(EV)のイイトコ取り」仕様だ。
ゴルフのホットモデルとして歴史ある「GTI」。近年ではディーゼルエンジンを搭載し環境性能をより向上させた「GTD」の登場も記憶に新しい。今回発表されたGTEは、第3のGTシリーズとしてラインナップされることになる。
1.4リットルターボエンジンのTSIにモーターを組み合わせ、システム出力は204ps、最大トルクは350Nmを引き出す。最高速度は222km/h、0-100km/h加速は7.6秒とGTの名に恥じないパフォーマンスを実現。
モーターだけで最大50kmの走行が可能で、エンジン駆動も含めると939kmもの長距離ドライブが可能だ。当然ながらモーター走行中はゼロエミッション。エンジンを組み合わせた燃費は、66km/リットル以上となる。
外観の特徴は、GTIが赤をアクセントとしたデザインであるのに対し、GTEは青のアクセントを採用している点だ。EVであるeゴルフと共通のイメージとすることで、環境性能の高いモデルであることを主張している。
フォルクスワーゲンは、市街地走行はEV、パワーが欲しい時にはハイブリッド、長距離ドライブはガソリンエンジンと、用途や目的に応じてパワートレーンを切り替える新しいクルマとの付き合い方を提案する。
ゴルフGTEは、2014年秋に欧州での販売を開始する予定だ。