プジョーがコンパクトクロスオーバーセグメントに『2008』を新たに投入した理由は、マーケティング結果と同時に、幅広いラインナップを持つことにあるという。
プジョー・シトロエン・ジャポン広報室 プジョーPRマネジャーの英信司さんは、「我々には『206SW』や『207SW』の大事なユーザーがいるので、『208SW』の待望論はもちろんある」という。
しかし、市場環境を見ると、「他社からもコンパクトクロスオーバーが登場してきており、これまでの延長線上である208SWのようなタイプはひとまず置いておいて、新しいコンパクトクロスオーバーマーケットに参入しようと考えた」と話す。
プジョーにとっても「クロスオーバーは、『3008』の経験もあり、また、もともとコンパクトカーが得意のメーカーなので、開発はスムーズだったと思う」と述べる。
英さんは、「コンパクトカーイコールハッチバックという考えから、現在はだいぶ変わってきて、各社いろいろなクルマが出て来ている。当然、『208』の延長線上にある開発は、新しいテクノロジーやデザインなどを含めて行うが、プジョーとしては、ラインナップの幅をもう少し広げたい。そこで、208の延長線上にあるボディタイプではなく、新たに骨組みを変え(2008は208と比較しAピラーの角度が違っている)、開発費をかけて、今後コンパクトクロスオーバー市場が盛り上がることを見越して2008を投入したのだ」と語った。