トリビアだが、フロントナンバープレート下のレーダーセンサー部が見かけ上、角型の平面シールドに変わった(当初は半球形のレンズが見えていた)のが、『ゴルフ』最新モデルの証だ。
このレーダーセンサーを使う「フロントアシストプラス(プリクラッシュブレーキシステム)」「シティエマージェンシーブレーキ」は、ベースグレードの“トレンドライン”にも標準だ。
試乗車は2013年10月登録車だったが、導入当初に較べクルマ全体がより“こなれた”印象だったのは以前ご報告した上級モデルの“ハイライン”と同様。街中などでの走行中のなめらかさが、僅かながらアップしている。乗り味、快適性にも磨きがかかった。
また“素のゴルフ”がいいのは、歴代モデルでも経験済みだが、最新ゴルフでもそうだ。とくにステアリングフィールの自然さ、安心感は特筆に値するものだ。定番モデルとしての説得力の要素のひとつといえる。
今回は1.2リットルTSIエンジン+7速DSGの効率のよさも実感した。満タン法ながら空いた高速道路を流した区間で24.0km/リットル台の好燃費を確認。日常的な近距離の用途での燃費とならしても18km/リットル台。街中でDSGを見ていると、スッスッと早め早めにシフトアップし、最大限に効率を追求していることがわかる。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。