新型日産『エクストレイル』はこれまでのデザインを一新。タフ・ギアのイメージは残しつつ、よりグローバルで受け入れられるデザインになった。
「先代は日本では大成功だったが、日本以外では、(初代と比較し)あまり変わらないじゃないかという反応だった」とは、同社グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部デザイン・ダイレクターの秋山芳久さんの弁。「日本以外ではエクストレイルががらりと変わるのはウェルカムだった」という。
「新型車を開発している際、各マーケットの要人に向けてプレゼンを行ったところ、どんどん評価が上がり、さらに、それ以外の地域からも売りたいという声が上がって来た」と話す。通常であれば開発していく中で、予算が厳しくなることあるのだが、「今回は、予算が増えていった。その結果、この装備も付けよう、これも出来ると盛り込むことで、より魅力が上がる。そしてまたプレゼンをすると、もっと売りたいと良い循環が生み出せた。これがグローバル商品の強さだ」と述べた。
さらに、装備などが豊富になった割に価格は上がっていないと秋山さん。その理由は、「グローバルで販売出来、かつ、各マーケットで買ってくれるという確約が出来ているからだ。このことはユーザーにフィードバックされ、これまでのプライスとそれほど変わらずに中身は充実した3代目が完成した」と述べ、「デザインの評価も海外からはとても高い。まだきちんと発売はしていないが心配はしていない」と自信を見せた。