トヨタが世界初公開した『JPN TAXI Concept』は、「利用者・運転者・経営者にどう受け入れられるか」(同社)を世に問うコンセプトカーだ。
「みんなが乗りたくなる、そして笑顔になる。日本の街の風景を変え、日本ならではの“おもてなしの心”から生まれた次世代タクシー」を具現化した同車の担当者は、「まず、利用者が乗り降りする助手席側電動スライドドアを中心にデザインした」と話していた。
また、この次世代タクシーのポイントのひとつにサイズを挙げた。「これまでのセダンのタクシーに見慣れていると、このクルマが3ナンバーじゃないかと思わせるが、実は5ナンバー。このあたりは、運転者や経営者にアピールできるだろう」と前出の担当者は説明した。
国土交通省「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領」の考え方に適合させてつくられた「JPN TAXI Concept」。標準仕様ユニバーサルデザインタクシーと認定されたタクシーとしては、日産『NV200バネット』ベースの車両があるが、このクルマに次ぐかたちでトヨタの次世代タクシーがデビューする日は、はたしてやってくるだろうか。