日産『スカイライン』は、V35(先々代)からV36(先代)へは大幅な変更はせず、一貫性を持たせ、正常進化させたデザインであったが、新型では、そこから1歩踏み出す想いでデザインされたという。
V35からV36へモデルチェンジする際に、一貫性を持たせたのはパッケージングだ。日産自動車グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部デザイン・ダイレクターの長谷川浩さんによると、「V35のFMプラットフォームは、パッケージングやプロポーション、スタンスの良さがあった。さらに、大径タイヤの採用や、前後のオーバーハングが短く、高さと横のバランスが良かった」と話し、V36では、このパッケージングの良さをデザインで表現し、正常進化させたという。
新型は、プロポーションのさらなる進化や良さを見せるために、全幅を拡大。また、全高を下げた。長谷川さんは「V35からV36では全幅を20mmほどしか広げなかったが、新型ではV36から50mm広げ、高さを10mmほど下げた。その結果、ワイドアンドローのプロポーションを表現した」と語った。