ダイハツ工業の三井正則社長は10月31日に都内で開いた決算会見後、報道陣の囲み取材に応じ「軽自動車はやはり安くなければいけない」との考えを示した。
三井社長は「我々は環境性能、燃費を良くして低価格にしたい。低価格にするというのは、軽を軽として認めて頂ける場所をつくるために私は言っている。どんどん性能が上がり、機能が上がって、値段も上がるだったら、登録車に近づいているだけになる」と指摘。
その上で「例えば『ミラ イース』の一番安い車は33.4km/リットル走って74万5000円。これに色んな機能をつけていくと当然高くなるわけだが、軽の本質はそういうものであると思っている」と強調した。
一方、今秋の東京モーターショーで世界初公開する軽オープンスポーツ『KOPEN』について「軽スポーツはいわゆる生活の足とはいえないと思うが、軽への期待やご要望に対してのバリエーションというか、車は楽しいんだということをお知らせするひとつの手段として、力を入れている」と述べた。