10月12日、九州・福岡で開催のスマートモビリティアジア2013。トヨタ、ホンダ、日産の燃料電池車が一堂に会した試乗会が、九州大学工学部のある伊都キャンパスにて行なわれ、一般参加者に加え九州大学の学生などが参加した。
試乗会では、3台の燃料電池車を乗り比べることができる。エネルギーメーターを観察していると、発進時にバッテリーから電力を供給しているタイプ、燃料電池スタックから電力を供給するタイプと、各社、電力回生の為に搭載しているバッテリーの使い方に違いがあることを確認することができた。
試乗会には、九州大工学部で水素エネルギー関連の研究をしている学生も参加し、実際に自動車メーカーに内定をもらった学生に話を聞くと、「車内も静かで乗り心地がいい、クラリティは見た目も格好いい」、「スムーズでパワーもあって気持ちがいい」と試乗した感想を話した。
一方で、「一般に向けて販売するには、まだまだ高いと思います」、「たくさん売れるためには、もっと知ってもらわないと」といった現実的なコメントも。
インフラ系企業に内定した学生は「水素の使い道は、自動車用には燃料電池車がありますが、大型施設に向けた発電システムに取り組んでみたい」など、水素社会を実現させるための意気込みも聞くことができた。
また、試乗を体験した就職活動前の学生に自動車業界を志望してみたいかと聞いたところ、「選択肢の一つとして考えてみたい」とのことだった。