GTIはVW『ゴルフ』の走りのよさを象徴する高性能モデル。正規輸入こそされなかった初代以来、常にゴルフファンのみならず気になる存在だ。そんなGTIが、7世代目にも登場。日本市場では“7”への一新から4か月足らずでの導入となった。2リットルターボは先代より性能向上し220ps/35.7kg-mに。それでいてアイドリングストップ、回生ブレーキなどが採用され、JC08モード燃費15.9km/リットルを達成している。短時間ながら試乗した印象は「乗りやすく楽しい」だった。サーキットで試しても破綻をきたさないように走れる足まわりは秀逸で、しなやかで安定感も十分。エンジン性能も、モードを切り替え“速さが選べる”が、いずれも場合も、自然で胸のすく回転フィールはGTIらしい。ステアリングは標準の2.75回転に対し2.1回転とクイック。けれど切り込んで行く際のフィーリングはあくまで自然だ。50mm車高が低くなり、かつ10kg軽量なスペックは、先代以上に軽やかな身のこなしを実現している。標準シートのチェック柄は「ああ、ゴルフGTIだ」とホッとさせられる伝統のもの。ボディサイドのバッジはシンプルに“バラ文字”でもよかったが、フロントの赤いラインなど、さり気ないが、マニア心をくすぐるルックスは魅力だ。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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