運行開始当初から、人気を誇ったボーイング787。そのバッテリートラブルは記憶に新しい。
クルマが電動化を加速するにあたり、一般にもバッテリーの重要性が浸透しはじめている中にあって、今回のトラブルの反響は大きく、業界の枠を超えて注目が集まった。
安全性の高い飛行機ではあるが、新モデルの運用に際し、安全検証の重要性を改めて痛感する出来事となった。
◆人気、性能ともに高い水準を保っていた
搭乗率が高くて、利用者満足度も高い…ANA、ボーイング787導入から1年
カーボン使用で長距離輸送も可能に…ボーイング 787[写真蔵]
◆トラブルが世界各地で起こった
ボーイング、JALの787便火災発生で当局の調査に「全面的に協力」…過去のトラブルとの関連性は否定
ボーイング787トラブル相次ぐ…今度はANAの機体でブレーキに不具合
◆運行見合わせが相次ぎ、航空各社は打撃を受けた
煙感知で787が緊急着陸、ANA、JALともに787の運航見合わせ
JAL、787型機の運航を2月3日まで見合わせ、ボストン線など欠航
【米国運輸安全委員会、787型機「発火原因、何も排除していない」
◆原因究明と、今後の安全確保に向けて