ボーイング787型機の発火問題を調査している、アメリカ運輸安全委員会(NTSB)は、バッテリー安全基準の改善を国に求める一方、原因の特定にはまだ時間がかかるとの見通しを明らかにした。
米運輸輸安全委員会ハ―スマン委員長は「バッテリーの発火問題が、2週間以内に日米の2つの機体で発生した。バッテリーの安全基準を見直すべきだ」と語った。
委員会はボストンで起きた発火事故の原因について、バッテリー内のセルと呼ばれる部分がショートし「熱暴走」が起きたと指摘した。これまでボーイング社は、バッテリーの問題について「1000万時間飛行に1回おこるかどうか」と説明して審査を通過してきたが、実際には10万時間内に達する前に、すでに2回問題が発生している。