6月末、米国コロラド州で行われた「第91回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」を制したプジョー『208 T16 パイクスピーク』。同車が、英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2013」で、見事な走りを披露した。
これは7月11‐14日、英国で開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2013の名物イベント、ヒルクライムでの出来事。パイクスピーク優勝マシン、プジョー208 T16パイクスピークが、このヒルクライムに挑んでいる。
208 T16 パイクスピークは、プジョー『208』をベースに、プジョースポールがパイクスピーク用に開発したレース専用車。搭載エンジンは、3.2リットルV型6気筒ガソリンツインターボ。最大出力は875ps、最大トルクは90kgm。トランスミッションはパドルシフトの6速シーケンシャル。車両重量は875kgに抑えられ、0-100km/h加速1.8秒、最高速240km/hの性能を発揮する。
パイクスピーク初挑戦のWRC(世界ラリー選手権)王者、セバスチャン・ローブ選手の乗るプジョー208 T16 パイクスピークは、8分13秒878の大会新記録で初優勝。前回大会を制したヒュンダイのリース・ミレン選手の9分46秒181を、1分半以上も短縮する驚異的な記録を打ち立てた。
今年のグッドウッドでは、プジョーのテストドライバー、グレゴリー・ギルバート選手が、プジョー208 T16パイクスピークでヒルクライムに参加。そのタイムは45秒86。プジョーによると、グループCプロトタイプレーシングカー、ローラ『B12/60』と同タイム。今回のグッドウッドのヒルクライムで、最速だったという。