ルノー日産と提携関係にあるドイツの自動車大手、ダイムラー。同社のトップが、ルノー日産との共同プロジェクトに関して、興味深い発言を行った。
これは7月15日、米国の自動車メディア、『オートモーティブニュース』が報じたもの。同メディアのインタビューに応じたダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、「メルセデスベンツの小型車を、日産自動車のメキシコ工場で共同生産することを検討している」と明かしたというのだ。
ルノー日産とダイムラーは2012年1月、日産の米テネシー州デチャードのパワートレイン組立工場において、メルセデスベンツの4気筒ガソリンエンジンを生産すると発表。生産開始は2014年を予定し、生産ラインはフル稼働で年産25万台の能力を持つ。デチャード工場では、メルセデスとインフィニティの両モデル向けのエンジンを生産する。
また2012年9月には、3社共同で4気筒ガソリンエンジンを開発すると発表。同時に、新型トランスミッションの共同開発プロジェクトも公表されている。
今回のツェッチェ会長の発言は、3社の提携をさらに進めるものとして注目できる内容。同会長は、「日産のメキシコ工場で生産する車種は、メルセデスベンツ『CLA』を検討中。2014年初頭までには正式決定し、2018年には生産を開始したい」と、同メディアに話したという。