【スーパーフォーミュラ 第3戦】ロッテラー貫禄の2連勝…ライバルの不運やガス欠も味方に

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第3戦富士の表彰台。ロッテラーは今季参戦機会2連勝となった。
  • 第3戦富士の表彰台。ロッテラーは今季参戦機会2連勝となった。
  • 優勝ゴール直後、マシンの上に大の字になって喜びを表現したロッテラー。
  • トムス勢は決勝序盤、接近バトルを演じた(手前ロッテラー、奥が中嶋一貴)。写真:TOYOTA
  • 決勝トップ3。左から2位の平手、優勝ロッテラー、3位の山本。
  • 2位に入った平手晃平。
  • 連続3位表彰台の山本尚貴。写真:Honda
  • まさかのピット作業ミス(違反)でドライブスルーペナルティ。勝機を逸したデュバル。写真:TOYOTA
  • ロッテラーは6番グリッドスタートから優勝。
富士スピードウェイを舞台に開催された全日本選手権スーパーフォーミュラ第3戦(決勝14日)は、アンドレ・ロッテラーが前戦オートポリスに続く連勝で制覇。ロッテラーは今季参戦機会2戦全勝となり、ポイントリーダーに浮上している。

予選では僅差の接戦に敗れて6位にとどまった格好のロッテラー(#2 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)だが、スタートしてすぐに4位へとポジションアップ。後方のアクシデントによるセーフティカー導入が明けたのち、2位を走っていたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)が反則スタートによるドライブスルーペナルティで後退すると、ロッテラーは3位に上昇、前を行く僚友・中嶋一貴(#1)とバトルを演じることに。予選で少々後手を踏んでも、さすがは2011年王者にしてル・マン連覇(11~12年)の実績を誇る強者、決勝で見事な本領発揮、という展開である。

19周目に入る直線で一貴をパスして2位となったロッテラー、残す敵は約8秒先行するロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)のみ、ということになったが、このレースにはもうひとり伏兵がいた。セーフティカー導入中の3周終了時にピットインを敢行し、ドライでの55周/約250kmの決勝を“セミ無給油”ともいえる作戦で走り切り、予選9位からの逆転優勝を狙った松田次生(#20 Lenovo TEAM IMPUL)である。デュバルとロッテラーが32~33周目にピットインを済ませると、松田はトップに浮上した。ガソリンはもつのか?

松田とデュバルの差が5秒を切ろうかというところまで接近し、デュバルの背後にはロッテラー、という緊張感あふれる状況となった43周目頃、デュバルに災難が襲いかかる。ピット作業時に外したタイヤがバウンドしてしまう不備があり、これが規則違反となってドライブスルーペナルティを科されてしまったのだ。これで優勝を争う3人からまずひとりが脱落。そして51周目、ついに松田が首位の座から陥落した。燃費を気にする必要があったため、ロッテラーの攻撃に抵抗することはできなかったのである。

こうしてロッテラーの勝利はほぼ確定的な状況となった。松田も2位は守り切れそうな様相に思われたのだが、53周目、残り2周と少しのところでガス欠……。この結果、2位には平手晃平(#38 P.MU/CERUMO・INGING/トヨタ)、3位には山本尚貴(#16 TEAM 無限/ホンダ)が入った。ペナルティを受けたデュバルが4位、オリベイラが6位とそれぞれ挽回し、5位は伊沢拓也(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING/ホンダ)。予選2位の国本雄資(#39 P.MU/CERUMO・INGING)が7位で、一貴が8位。

「ロイックを追いかけた時は、本当にハードにプッシュしたよ。彼のペナルティは、僕にとってはラッキーだった。松田を抜いた時は、戦略の違いもあって(本格的に)戦う状況ではなかったね。マシンはファンタスティックだった。チームに感謝したい」と語るロッテラーはWEC並行参戦のため、開幕戦を欠場、最終戦も欠場予定だが、実は一昨年の戴冠時も“1回休み”だった経緯がある。接戦続きとはいえ終わってみれば彼にだけは何事も起きない横綱相撲の2連勝。2回休みでの王座獲得も、本人は「ノット・ソー・イージー」と言うが、不可能ではない雰囲気が漂ってきたように思えるところだ。

スーパーフォーミュラ次戦はシリーズ折り返しの第4戦。8月3~4日に栃木県・ツインリンクもてぎで開催される。
《遠藤俊幸》

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