VWの新型『ゴルフ』の正式販売が6月25日よりスタートしたが、ナビゲーションについては残念ながらビルトイン型はこれに間に合わず。しかし、ここへ来てビルトイン型の概要がディーラーサイドで知らされるようになって来た。
本国モデルにはビルトイン型ナビが装着されていたものの、日本で販売されるゴルフに準備されたのは当面の間、市販品をベースとしたパイオニア製ポータブル型ナビ(「AVIC-MRP009-VW」)。専用ステーで取り付けられ、2年間の保証期間が与えられるという市販品との違いはあるものの、基本スペックは「楽ナビ」ポータブルの「AVIC-009」と同等。これには物足りなさを感じる人も多いはずだ。
そんな中、ディーラーで知らされるビルトイン型ナビの概要は次の通りだ。モニターサイズはドイツ本国と同じ8型ワイドで、DVD/CD再生、iPhone/USB/SDカードの再生が可能。Bluetoothハンズフリー機能やボイスコントロール機能も備えられ、日本仕様としてフルセグ対応地デジにも対応する。また、本体には64GB・SSDがマウントされている模様で、ここにはナビアプリが組み込まれ、さらに再生中のCDを録音できる機能もある。
車両の様々な情報や設定(集中ロック、オートライトなどの設定)変更が行えるのは、標準装備の5.8型モニター付き新世代ラジオオーディオシステムと同様。しかし、ビルトイン型ナビではピンチイン/アウトで地図の縮小/拡大ができ、近接センサーによって手をかざすだけでメニュー表示も可能になるようだ。価格は17~18万円前後で、従来よりもかなり安いことからアプリだけのダウンロードで対応する可能性もある。
ディーラの話によれば、ビルトイン型ナビの導入時期は夏以降予約に始まり、早ければ10月、遅くとも12月頃に納車できる車両から搭載が可能になる見込み。大半のユーザーがナビ搭載を希望する中、パイオニア製でOKとする人、ビルトイン型まで待ちたいとする人はこれまでほぼ半々ぐらいだという。
なお、当初よりアナウンスされていたように、新世代ラジオオーディオシステムを搭載した車両にナビ機能をビルトインすることはできない。また、2013年後半に発売される予定のGTIの場合もビルトイン型ナビはこのスケジュールで対応予定だという。