249万円というスターティング・プライスは、同カテゴリーの輸入車のみならず、日本車を震撼させるにも十分なもの。共にターボ付きの直噴システムを採用する1.2と1.4リッター・エンジン車は、何故か静粛性は前者の方が上。1.4リッター・モデルでも「クラスを超えた静かさ」だが、1.2リッター・モデルでは「驚きの静かさ」と印象が変わる。最高出力では35psと小さくない差があるものの、実際に乗った印象では「1.2リッター・モデルでも十分活発」と思えるのは、軽さが売り物の新型ゴルフ同士でも、実はこちらの方がさらに80kgも軽量であるゆえか。微低速シーンに難点アリと言われがちなDCTを採用しつつ、そんなトランスミッション不得意科目の筆頭に挙げられる急な上り坂発進も無難にこなすのは、なかなか良く出来た“ヒルストッパー”機能があっての事。今回乗った1.4リッター・モデルは、オプションの電子制御式可変減衰力ダンパー“DCC”を装備。が、それと比較をしても「1.4リッター車よりも軽くてシンプルなリアサス構造」を採用する1.2リッター・モデルの乗り味が、決して大きく見劣りをしないしなやかさを表現していたのにはちょっと驚き。かくして、安全装備的にも、もはや“クラスを超えた最先端”を行く今度のゴルフのウイークポイントとは、今や「911カレラと同等(!)の“広過ぎる全幅”」に、「年末まで待たなければならないビルトイン・ナビ」程度という事か。■5つ星評価パッケージング:★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★★河村康彦1960年生まれ。自動車専門誌編集部員を経て、1985年よりフリーランス活動を開始。現所有車はポルシェ・ケイマンS、スマート・フォーツー、VWルポGTI(ドイツ置き去り…)
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